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維新前夜の太平洋
-鎖国から日本開国に至る世界事情-

 1853年7月8日(嘉永6年6月3日)午後5時頃、浦賀沖(現神奈川県横須賀市沖)に4隻の艦船が現れた。そのうち2隻は黒塗りの船体に外輪がついており、煙突からはもうもうと煙を吐いていた。

 これらの艦船は、日本開国を要求する当時の米大統領、ミラード・フィルモアの親書を携えたマシュー・ペリー司令官に率いられた軍艦であった。翌年再来航時に一か月に渡る交渉の末、日本は「開国」し3代将軍徳川家光以来200年以上続いてきた鎖国が解かれた。

 この平和的開国が、結果的には日本に明治維新をもたらす。明治維新とは単に為政者の交代ではなく、それまでの幕藩体制という封建体制から、天皇を中核とした中央集権体制への変革である。そして構築された統治体制は当時進んでいるとされた「西洋式」の制度が採りいれられた。これらの制度のうち多くは現在も日本式経営の基盤となっている。

 日本開国の事件は欧州の産業革命に由来するというのが通説であるが、日本や世界の史実を掘り下げていくと、実は10世紀の地中海での十字軍に由来するのではないかとの仮説に立ち至った。換言すると、人間の領域が地中海から大西洋、そして太平洋、さらに西へと拡大していく過程の事件であった。

 伝えられる日本や世界の歴史的事実を積み上げまとめたのが「維新前夜の太平洋」である。

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